過敏性大腸炎と戦うサラリーマンのブログ

過敏性大腸炎との共存を目指す悪戦苦闘の日々を綴ります。同じ悩みを抱える人にとって少しでも助けになればと思います。

内視鏡検査で確認

過敏性大腸炎に悩まされるようになってからしばらくして、内視鏡検査を受けることにしました。

というのも、素人判断で過敏性大腸炎と決め付けることに抵抗があったからです。

ひょっとしたら、本当に胃腸が悪い恐れもあります。

それならば、きちんとした治療が必要です。

と、このようにすぐに悲観的な考えに襲われるから、過敏性大腸炎になるんでしょうけど。

 

とにかく、近所の胃腸科を予約して内視鏡検査を受けてはっきりさせようと思ったのです。幸い、東大医学部卒の有名な先生が開いているクリニックがあったので、そこにしました。何年か前に老齢で閉じてしまわれたようですが……。

 

内視鏡検査では、前日に下剤を飲んでお腹を空にしなければなりません。

グレープフルーツ味で、スポーツドリンクのような感覚だったことを覚えています。

2リットルの水に溶かすので、飲むのは本当に大変でした。

人間が1日にとるべき水分量が2リットルです。

それを数十分で飲むのだから、お腹はダボダボです。

やっとの思いで飲み干すと、割とすぐにお腹がぐるぐるしてきます。

 

それからはほぼトイレにこもりっきりでした。

しょっちゅう下痢をしているとはいえ、下痢になれるということはないものです。

さすがに下剤の効果は抜群で、最後は水しか出てきませんでした。

正直、二度と飲みたくはないです。

 

翌日、クリニックにいって検査を受けます。

内視鏡はお尻の穴から突っ込まれます。

抵抗がないわけなのですが、とにかくやるしかないという決意で乗り切りました。

麻酔が効いているので、内視鏡が肛門から進入しても痛くはありません。

とにかく凄まじい違和感だけがあります。

 

内視鏡が動いて、自分の腸内がはっきり見えたことを覚えています。

実に綺麗なピンク色で、先生にも「実に健康できれいなもんだ」と褒められました。

内視鏡が入っているうちはお腹にガスが溜まります。

 

「とにかくオナラをしろ」と指示されるのですが、心理的な抵抗もあってそうそうできるもんじゃありません。

が、お腹をしないとどんどん痛くなっていきます。

先生に「ほら!」とお腹を押されると、ブーブーとおならが出ました。

恥ずかしいやら苦しいやらですが、とにかくおならを出すとだいぶ楽になりました。

時間としてはそんなにかからないのですが、腹部の違和感とオナラだしで、精神的には相当消耗しました。

驚くべきことに、検査の1時間後から飲食は可能です。

が、疲れて半日ぐらいは何も食べる気になりませんでした。

 

幸いというべきか、検査結果には何の問題もありませんでした。

つまり、私を悩ませているこの下痢は、器質性のものではなく、神経性のものだと確定できたわけです。

 

内視鏡検査を2年に1回やっておけば、大腸ガンになることはないよ」

 

そう先生に勧められましたが、以来内視鏡検査を受けたことはありません。

過敏性大腸炎かも……と悩んでいる方は、まずは胃腸の病気でないことを確認するためにも、内視鏡検査を受けることをお勧めします。

少なくとも、悪い病気ではないとはっきりすることで、多少は精神的負荷も軽減されるかもしれません。